ホームおきたまの土・水・人あっぱれ!おきたま人ラ・フランス生産者・山岸誠さん

おきたまの土・水・人

いいものを提供したいという思いが、結束力になったのかもしれません。南陽市/ラ・フランス生産者 山岸誠さん

フランス生まれの「ラ・フランス」。おしゃれな雰囲気が漂う名前でありながら、ごろごろとしたルックスはなんとも素朴。デビュー当初は山形弁で「みだぐなす」と不名誉なあだ名を付けられた苦闘の時代もあったけど、一口食べれば、見た目と中味のギャップにおどろく人は多いはず。今では「果物の女王」を全国にとどろかすまでになりました。

別名「バターペア」と呼ばれているように、鼻孔をくすぐる濃厚な香りとまったりとした果肉。気品あふれる味わいに、思わず「ん〜、デリ〜ィシャ〜ス〜」と、パリジェンヌなリアクションをしてしまいそうです。

作り方が難しいため、古郷のフランスでもほとんど栽培されていないようですが、日本では山形県が有数の産地。なかでもおきたまの栽培は、とっても"あっぱれ"。今回は、JA山形おきたま南陽ラフランス共選組合組合長の山岸誠さんにお話をうかがいました。

置賜産ラ・フランスのおいしさの秘密は?

大きな盃をイメージに

「おいしく育てるために大切なのは、まずは日当りを意識した剪定作業。空から注がれる太陽の光がまんべんなく行き渡るよう、さかずき状の形にしていきます。」

1本の樹が太陽に向って両手を広げているように、枝を丁寧に整えていくんですね。南陽市は段々畑もあるので、土地の状態に合わせて工夫しているそうです。そして芽かきと摘果。1つの枝に7つ咲く花のうち、日光が一番当たりやすい花を見極めて、他を落としていきます。

ですが、こうした作業は山形県各地で行なっていらっしゃるかもしれません。

「これだけじゃないですよ。特におきたまのラ・フランスが高い評価を得ているのには、もう1つの理由があるんです。」

情熱が生んだ厳しいルール

全体の高品質化をはかるため、全員がエコファーマーの認定を取得し、年間の園地巡回は3回。講習会は7割出席すること。同じ肥料を使い、散布する時期も同じ。除草剤は使わず、防虫剤、殺虫剤の使用回数も規則を設定。

「ルールをクリアできない場合は、出荷禁止を義務づけているんです。」

ひゃ〜、これは県内でもかなり厳しい条件なのでは?従来それぞれの栽培を行なっていた方達が、方法を統一するのは大変だったことでしょう。


当初20ヘクタールだった園地も現在は60ヘクタールに。

袋をかけない無袋栽培で、肥料は魚のタンパク質を発酵させ、米ぬかと混ぜ合わせた有機質100%。肥料を撒く時期は収穫直後で、まだ根が動いているうちに散布すると、来年の状態がよくなるのだそうです。

2〜3年かけてルール厳守を徹底していった結果、「薬品を散布する回数が減り、しかもラ・フランスに多いりんもん病の発生が少なくなりました。」

皮の色がおいしそうな黄緑になって見た目もアップ。しかもおきたまは組合員全戸の熟度を調べ、その数値によって収穫日を決めているとか。

「全戸をくまなく調査しているところは、ほとんどないんじゃないかなと思います。」と山岸さん。

果肉の品質や熟度が上がり、さらに出荷後のクレームがほかの園地より少ないと、市場からもおどろきの声と高い評価をいただいているそうです。

なんとこうした取り組みは20年ほど前から行なっており、上山で開催された講習会への参加がきっかけに。

「目標としている産地から技術を学び、南陽の気候風土に合うよう自分たちの栽培方法を模索しながらやってきました。組合のルールは厳しいですが、いいものを出して行こうという思いが励みになってきたと思います。」

何年も情熱を継続していくことはなかなか簡単ではありませんが、現在は他の産地から視察に来られる生産者もおり、南陽もまた目標にされている産地の1つになっています。

選果場。市場用、大型スーパー用など、出荷先に合わせて大きさなどを選び、箱詰めされていきます。

食べごろのサインは香り

なんといっても生で食べるのが一番ですが、もぎたてではなく「予冷」と「追熟」の時間によって美味しさが生まれます。食べごろは気品ある芳香が漂い、軽く爪を立てて柔らかさを確認できたらOK。その頃になってから冷蔵庫に入れると日持ちがするそうです。

まるで特別な日に熟成したワインを開けるような気分。ちょっと冷やしたラフランスを切り分けて、優雅なフルーツタイムをどうぞ。

おきたま産「ラ・フランス」は、なめらかな舌触りと上品な甘さで人気があり、品質、味とも抜群で、贈答用としても喜ばれています。

「収穫はできるだけ遅めがいいんです。」摘果から165日目を心がけているそうです。

ラ・フランス

ラ・フランス

山形を代表する果物で、地元高畠町が発祥の地。西洋なしの最高峰。「バター・ペアー」とも称されるほど、とろけるような甘さと芳醇な香り、そしてクリーミーな果肉は「くだものの女王」としての誇りです。ラ・フランス発祥おきたまからお届けします。

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