ホームおきたまの土・水・人あっぱれ!おきたま人さくらんぼ生産者・鈴木威光さん:おいしいさくらんぼ作りで、一番大事なのは余裕。

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おいしいさくらんぼ作りで、一番大事なのは余裕。南陽市/鈴木威光さん

粒がひときわ大きいおきたまのさくらんぼ

子どもの頃から、好きな果物ベスト3にランクインしている「さくらんぼ」。10粒、20粒はあっという間に食べてしまうし、好きすぎてヘタを口の中で結べるくらい。それなのに、さくらんぼの産地といえば、山形県の村山エリアしか知らず、正直言って置賜エリアはまったくノーマークでした。これじゃーさくらんぼ好きの名がすたる。ということで、さくらんぼ生産者の鈴木威光さんのさくらんぼ畑へGO!

「この辺りは米沢盆地の北東部に位置していて、さくらんぼ栽培の適地なのよ!」とミオ。
 今回お訪ねした鍋田地区の鈴木さんも、お父様の代からさくらんぼ作りを受け継いで、すでにこの道10年。「しかも…」ミオが耳元でささやいてくれた情報によると、この地区で栽培されているさくらんぼは、粒がひときわ大きいのだそう。

 一般的にりんごなど種が複数ある果物は大きすぎると大味になり、種が1つのものは、大きいほど食べごたえがあっておいしいと言われています。まあるく、すくすく育つために、果たしてどんな秘技が使われているのでしょうか。

栄養吸収が活発になる剪定

 この日はちょうど受粉の時期で、ミツバチたちもぶんぶんお仕事中。栽培するうえでの最大のポイントを鈴木さんに聞いてみると、「剪定だね!」ときっぱり。「7〜8割がこれで決まるよ」。なるほど、果樹業界には名人と称される人がいるほど、剪定は熟練の職人技ですもんね。

さくらんぼの受粉

さくらんぼの木の枝ぶる

 現在行なっているのが、『一本棒三年枝栽培』。なんと、一般に行なわれている葉摘みや摘芽、摘果がほとんど必要ない画期的な方法で、考案者の黒田実氏による講習をきっかけに、約10年前から導入したのだとか。「太陽の光は誰にでも平等に注がれる。それをいかに頂戴するかなんですよ」。剪定は雪景色の広がる1月がかなめで、以降花が咲き始める4月上旬まで続きます。若い枝が育つよう結果枝≠どんどん切り落とすのが特徴で、これによって発芽や発根も良くなり、栄養を吸収する力が活発に。「根の力がつくし、枝を混ませないので病害虫も発生しにくい。肥料も農薬も少なくてすむんですよ」。厳選した枝だけを残すため、太陽光が果樹全体に注がれ、その結果、2Lから3Lの大きくて真っ赤な実がなるのだそうです。

甘味と酸味のバランスが絶妙な大玉の佐藤錦

 鈴木さんが手がけている品種は“佐藤錦”。おいしさの定義を質問してみると、「まずは大玉であること。一般の出荷規格はLだけど、うちのは2L・3Lが中心。それと、ただ甘いんじゃなく、ほどよい酸味とのバランスが絶妙であること。果皮もハリがあって、色艶もいいこと」。適期の収穫も大切で、出荷するまでは気の抜けない日々が続きます。「でも、一番大事なのは余裕。豊作を狙うんじゃなくて、半分不作くらいが丁度いい。人間も少しゆとりがあると中身が豊かになるべ。果樹もおんなじ」。まるで人生哲学のような栽培法から、美味なる大玉が生まれるんですね。

鈴木威光さん

いまの栽培法に変えた当初は1本に4Kgしか実がならなかったのが、最高で100kgの実が収穫できた年もありました。大切な土づくりは、畜産農家さんからもらった牛ふんを発酵させた、独自の堆肥を使っているんです。

6月中旬ころから大玉のさくらんぼの収穫が始まります。贈り物にぴったりですよ!

さくらんぼ

さくらんぼ

全国生産量の8割を占める山形のさくらんぼ。赤い実を頬張ると、甘酸っぱい果汁が口の中にジュワッと広がります。おきたまの気候風土と、サクランボ王国の作り手としての自信が最高のサクランボを育てます。是非、味わってください。

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