ホームおきたまの土・水・人あっぱれ!おきたま人シャインマスカット生産者・小黒耕作さん

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まだはじまったばかり。これからの展開が楽しみです。高畠町/シャインマスカット生産者 小黒耕作さん

山形の果物はすべて大好きなカオリン。健康維持だったりギフトだったり、用途ごとに楽しんでいます。女子がプレゼントされてうれしいフルーツベスト3を決めるとしたら、ブドウはその1つに入るかも。ジュエリーのモチーフに使われるあのかたち。キュートで上品で、粒々の連なりが心をくすぐります。

そんな訳で今回は、あのシャインマスカットの産地を訪ねてみました。

まるでジュエリーブティック

町の中心部から、車で更に奥へと進んでいくと、山際に広大なブドウ棚が出現。「どうも、ようこそ」と迎えてくれたのは、『高畠大粒ぶどう倶楽部』代表の小黒耕作さん。

今まさに収穫の時期。大忙しのところ、ハウスの中に入らせていただくと、きらきらと輝くシャインマスカットたちが、まるでディスプレイされたように並んでいます。

シャインマスカットはここ数年で急激に人気を集めている「大粒ぶどう」で、種がなく皮ごと食べられるのが特徴です。

山の斜面に沿って広がるぶどう農園。

美しいシャインマスカットができるまで

「春から順番に説明すると、ハウスのビニールをかける仕事から始まります。そして棚にぶどうの蔓を配る誘引。これが重要で、うまくしないと光が均等に入らず、ぶどうに味がのらなくなるんです。

やがて徐々に芽が膨らんできて、ちいさなぶどうが生まれてきます。」

春の盛りは園地にいい香りが漂うそう。ぶどうの花の色はどの品種も白で、花びらもない小さな萼(がく)のようなかたちです。

「ここで花切りの仕事があります。市場に出荷する分は、きちんとした規格があるんですよ。粒が約50個、1房が700g程度。出来上がったぶどうが化粧箱にすっと収まるサイズにしなければならないので、ぶどうの房の下から4cmを残して、ほかの花を落としていきます。」

なるほど、高級ギフトになると、見た目も大事になりますもんね〜。

「そして、6月中旬頃に、種なしぶどうにするためのジベ処理を行います。タイミングが難しく、指導員に依頼して時期を判定してもらったりもします。処理が早すぎると”花振るい”といって花が着かなくなるし、遅すぎると増えてしまう。天候の影響もあるから、見極めが大事になります。」

もう1つ、いいかたちに仕上げるための作業で大事なのが摘粒(てきりゅう)。

「ぶどうってそのまま育てると、大小さまざまな粒がぎゅうぎゅうにつくんですよ。多ければいいってものでもなく、大きさも均等になっている方がギフトとしては喜ばれます。」

桐の箱にぴっちりと並んださくらんぼ。あの、蓋を開けた時に放たれる高級感と同じですね。

あれ、でも耕作さんの畑を見渡すと、房も粒も大きさがいろいろなタイプもありますね。

「うちはねー、どうも少し大きめに作っちゃうというか(笑)。規格の化粧箱には入らないサイズのもあります。でも直接発送するお客様だと、1箱分の総量は同じにして、大小それぞれの粒があるのもいいかと思って。」

そうですねー。面長の粒や丸顔っぽい粒、1粒1粒を眺めながら食べる楽しさもでてきます。病気にならないための日々の管理などを経て、いよいよ9月下旬、収穫の時期です。

「シャインマスカットのような青いタイプは、色の変化がないので熟しているかどうか分かりにくいんです。この木はもう大丈夫かって食べながら確認していくので、毎日ぶどうでお腹いっぱいです(笑)」

東北から九州まで全国各地で栽培されており、耕作さんの農園では栽培から丸3年が経ちました。

若手が楽しめる栽培を

『高畠大粒ぶどう倶楽部』を結成したのは、ちょうどシャインマスカットが導入された時期。20代前半〜40代までのメンバー32名(2013年10月現在)で構成されています。

「例えば、親父は長梢(ちょうしょう)剪定をやってきた。これはもう職人技の領域で、園主の独自のセンスが問われる方法。若手はまずは短梢(たんしょう)剪定を覚えて、楽しさが実感できたらいいなと。倶楽部には自分より詳しい人、技術がある人はたくさんいます。相談できる仲間の存在はとても大きいですから、倶楽部の活動は大事にしていきたいですね。」

収穫の時期が終わって落葉すると、「お礼ごえ」と呼ぶ肥やしを振る作業を行い、剪定の開始です。

「剪定1つで次の年の状態が決まりますから、重要な作業。土づくりも大切で、これもまだまだ親父に学ばないといけない部分です。」

シャインマスカットは全国で栽培されていますが、四季がある山形産の味は、甘さがくっきりと引き立ち、皮が薄く歯触りもパリッ。格別のおいしさを感じました。

※お礼肥えとは…果実を収穫した後の消耗した樹勢を回復させるために与える肥料のこと。

「夢に出るまで剪定のこと考えなきゃダメだって親父に言われるんです。」と小黒さん

「ここ和田地区は昼夜の寒暖差が大きいので、ぶどうの味づくりには最適な場所。土地の気候にも恵まれていると思います。」

シャインマスカット

シャインマスカット

話題の新品種として人気の大粒ぶどう。
皮が薄く種がないので、そのまま食べられるのが魅力です。パリッとした皮の歯触りとマスカットの香り。
さっぱりとした上品な甘さをおたのしみください。

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