ホームおきたまの土・水・人あっぱれ!おきたま人さくらんぼ生産者・鈴木威光さん:瑞々しさとおいしさを蓄えた大玉さくらんぼの出荷。

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おいしいさくらんぼ作りで、一番大事なのは余裕。南陽市/鈴木威光さん

6月中旬から7月上旬、この時期の山形県はさくらんぼ収穫の最盛期。県内のさくらんぼ産地は、大勢の観光客で賑わいます。私"カオリン"はおきたまの大玉なさくらんぼの収穫真っ最中の鈴木さんを再びお訪ねします。

鈴なりに実った丸々としたさくらんぼ

 授粉時期から約二ヶ月、鈴木さんのさくらんぼ畑には真っ赤に色づいた大玉のさくらんぼが鈴なりになっています。間近に見る丸々とした実は、一粒一粒が大きくて、しかも顔が映りそうなくらい艶があります。
 「甘味はもちろんのこと、程よい酸味があって、果皮にハリがある。今年も、大玉で瑞々しくておいしいのがなったよ」。と、満面の笑みの鈴木さんです。
 大玉のさくらんぼを作るコツを聞いてみると、「さくらんぼに太陽光があたるように、ほんの少し葉を摘んだだけ」とのこと。鈴木さんが行っている『一本棒三年枝(いっぽんぼうさんねんえだ)栽培』※1は、厳選した枝だけを残し剪定するため、摘芽や摘果がほとんど必要ないそうです。
 鈴木さんの剪定技術とおきたまの自然の恵みで丸々とした大玉のさくらんぼが生まれるんです。

おいしさを保つ早朝収穫

 鈴木さんのさくらんぼ収穫は、朝5時から7時までに行います。理由を聞いてみると、気温の低い早朝は鮮度が保てることと、土壌から吸上げた養分と水分が蒸発せずに、実に蓄えられていて食味がよいからだそうです。それに比べ、気温が高い日中に収穫したさくらんぼは、実が潤んで収穫や出荷の際に傷んでしまうこともあるそうです。食味も早朝に収穫したさくらんぼの方が瑞々しくてはるかにおいしいそうですよ。
 早朝収穫したさくらんぼは、すぐに鈴木さんの作業場で出荷へ向け、選果と箱詰め作業が行われます。
 選果機で3L・2L・L・Mと選別された後、手作業で一粒一粒、丁寧に箱詰めされていきます。おいしさを保つため傷つけないように大切に扱われています。

出荷される優秀なさくらんぼ

 箱詰めされたさくらんぼは、JA山形おきたまの各地の集荷場へ集まります。
 鈴木さんのさくらんぼは、南陽市内のさくらんぼが集まる「JA山形おきたま南陽愛彩館」へ。
 集まった全てのさくらんぼは、職員の方々により色づき具合や潤みがないか等の検品が行われます。合格したさくらんぼは、首都圏の市場や『ふるさと宅配便』からご購入された方のもとへ出荷されるそうです。

すぐにはじまる 来年の収穫へ向けた準備

 さくらんぼの収穫時期が終わるとすぐに来年の収穫に向け、畑の手入れ作業がはじまります。「さくらんぼがなって消耗した木に栄養分を補給して、来年の成長に備えるお礼肥※2をあたえるんだよ」。と鈴木さん。たくさん実ってくれた木へ感謝の思いを込めた大事な作業なんだそうです。
 さらに、8月下旬から9月上旬にかけて木に栄養を蓄えさせるため元肥※3を与えたり、葉が自然と枯れる始める10月下旬まで葉を病気から守る消毒等、気の抜けない作業が続くそうです。
 この手入れ作業は来年の収穫に影響を与えるため、剪定の次に大事な作業。絶え間ない手間をかけることが、瑞々しくて大玉なおきたまさくらんぼのおいしさが保たれている理由ですね。

さくらんぼの受粉

ミオの農業豆知識

※1:一本棒三年枝栽培

若い枝が育つように、厳選した枝のみを剪定し果樹の栄養吸収力を活発にするさくらんぼ栽培方法。肥料や農薬も少なくてすみ人件費・資材費がほぼ半減できる画期的な方法なんです。

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※2:お礼肥

実を収穫した直後に弱った樹を回復させるために施す肥料のことで速効性の肥料を使います。

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※3:元肥

樹の栄養源であり、果実全体の作りをしっかりと成長させさせるための大切な肥料のこと。果樹を強く、たくましく、収穫量を増やし、病虫害への耐性も強くする効果があるんです。

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さくらんぼ

さくらんぼ

全国生産量の8割を占める山形のさくらんぼ。赤い実を頬張ると、甘酸っぱい果汁が口の中にジュワッと広がります。おきたまの気候風土と、サクランボ王国の作り手としての自信が最高のサクランボを育てます。是非、味わってください。

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